足の踏み場がないほど部屋の中にゴミが散乱し、日常生活が困難になるレベルで散らかった家のことを「ゴミ屋敷」といいます。
ゴミ屋敷の定義ははっきりと定められていませんが、テレビやYouTubeなどで”部屋中がゴミでいっぱいになっているゴミ屋敷を綺麗にする”などの企画が行われているので、なんとなくイメージできる方も多いはず。
ゴミ屋敷になってしまう理由は人それぞれですが、「長年ゴミ屋敷を放置してしまった」「ゴミが多すぎて1人では掃除ができない」という悩みは、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのがおすすめです。

ゴミ屋敷清掃業者とは、ゴミ屋敷にあるゴミの分別回収、清掃から、部屋にある不用品回収まで行う、いわば”ゴミ屋敷清掃のプロ”。 部屋の汚れ具合がそこまでひどくなければ、自分もしくは家族、知人などと力を合わせてゴミ屋敷を掃除できるかもしれませんが、長年放置した深刻なゴミ屋敷はプロの力を借りた方が効率よく安全に清掃できます。
また、ゴミ屋敷は家主が健全な生活を送る障壁になるだけでなく、景観を損ねてしまったり悪臭の原因になったりと、近隣住民にも迷惑をかけてしまうでしょう。 さらに、害虫がわいていたり鋭利なゴミが部屋に落ちていたりすれば、ケガや病気の原因にもなりかねないため、ゴミ屋敷清掃の知識を持たない一般人が不十分な装備でゴミ屋敷を掃除するのは危険です。
ゴミ屋敷清掃業者は、市区町村のルールに従った方法で、時間がかかるゴミの分別や廃棄、貴重品の仕分け、不用品回収、簡易清掃などさまざまな方法で効率よくゴミ屋敷をキレイにしていきます。

ゴミ屋敷清掃は、とにかく部屋にあるゴミを捨てればいいという単純なものではありません。
染み付いた悪臭やこびりついた汚れ、破損した家具・雑貨や部屋の設備などを正しい方法でスムーズに片付けることが大切です。
そのため、ゴミ屋敷を手取り早く綺麗な状態にするには、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのが一番の近道だといえます。

茨城県のエリア区分

茨城県の公式サイトによると、現在茨城県は以下の5地域に区分されています。

• 県央地域（水戸市、笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町）
• 県北地域（日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東海村、大子町）
• 鹿行地域（鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市）
• 県南地域（土浦市、石岡市、龍ケ崎市、取手市、牛久市、つくば市、守谷市、稲敷市、かすみがうら市、つくばみらい市、美浦村、阿見町、河内町、利根町）
• 県西地域（古河市、結城市、下妻市、常総市、筑西市、坂東市、桜川市、八千代町、五霞町、境町）

茨城県でゴミ屋敷清掃をお考えの方は、まずは清掃を依頼したいゴミ屋敷が、業者の対応エリアに入っているかを確認しましょう。

茨城県内でゴミ屋敷清掃業者に作業を依頼するときの流れ

茨城県内でゴミ屋敷清掃業者に作業を依頼する際には、どのような流れで作業が行われていくのでしょうか。 ゴミ屋敷業者の見つけ方から作業完了後のチェックポイントまで、ゴミ屋敷清掃の流れをまとめてみました。

1.国から認可されているゴミ屋敷清掃業者を探す

茨城県内には、たくさんのゴミ屋敷清掃業者が存在します。 ネットで「ゴミ屋敷」と検索するとさまざまなサイトがヒットすると思いますが、以下いずれかの許可証を持っているかをチェックしましょう。

• 一般廃棄物処理業許可証
• 古物商許可証
• 産業廃棄物収集運搬処理業
• ゴミ屋敷清掃士

上記の許可証・資格を1つも取得していない、もしくは公式サイトに取得の記載がない場合は、無許可で運営を行っている悪質業者である可能性が高いので注意してください。
なお、これらの許可証・資格をすべて取得しているゴミ屋敷清掃業者はまれなので、どれか1つだけでも取得していることが確認できればOKです。
また、公式サイト内でビフォーアフターや実績をチェックするのも忘れてはいけません。

ビフォーアフターの写真と一緒に費用や作業時間を掲載していると、より実際の作業内容がイメージしやすいでしょう。
さらに、「女性スタッフが在籍している」「不用品買取や特殊清掃まで対応している」など、求めるオプション・条件が一致しているかも確認してください。

2.料金表をチェックして見積もりを依頼する

ゴミ屋敷清掃を依頼したい業者が見つかったら、公式サイトの見積もりフォームから希望する作業日時と情報を入力し、見積もりを依頼します。
その後、業者からの連絡を待ってから現場にて訪問見積もりを実施し、最終的な見積もり金額が提示されますが、最近では写真や動画だけで見積もりが完了する業者も増えてきました。
とはいえ、できるだけ現場を直接見てから見積もりを出してもらった方が、実際の請求金額との差が出にくいため、より正確な見積もり額を知りたい方や写真では伝わりづらい特殊な状況の場合は、できれば訪問見積もりを依頼しましょう。
ゴミ屋敷清掃料金は、部屋の間取りや広さ、ゴミの量、依頼する日時によって変動します。

相場としては1R〜1Kで3万円〜5万円、1DK〜2Kで5万円〜9万円、1LDK〜2DKで9万円〜14万円ほど。それ以上広い部屋になると、20万円を超えることもあります。 実際の清掃料金はゴミ屋敷清掃によって異なりますが、安さだけを重視していると実際の対応がイマイチだったり、オプション料金が高かったりなどのマイナス面もあるため、公式サイトの料金表だけで判断するのはあまりおすすめできません。
そのため、2~3社のゴミ屋敷清掃業者に見積もりを依頼し、料金やサービスを比較して一番納得できる業者に依頼するのがおすすめ。いわゆる「相見積もり」ですね。
なお、2~3社以上に見積もりを依頼すると比較の対象が多すぎて逆に迷ってしまったり、なかにはしつこい営業電話をしてくる業者がいたりするので、できれば最初にある程度候補を絞ってから相見積もりを依頼すると負担が少ないでしょう。

3.日時を決めてゴミ屋敷清掃を実施

見積もり金額に納得できたら、作業日程を調節してゴミ屋敷清掃を実施します。 基本的に清掃作業は丸投げ可能ですが、不用品の分別や買取などを依頼するのであれば作業中もしくは作業完了後の立ち会いが必要です。 しかし、なんらかの事情で立ち合いが難しい場合は、事業者にあらかじめ相談しましょう。

作業中は立ち合いが難しくとも、開始と終了後の確認だけはできるとトラブルを回避できます。 作業完了後に全体の清掃状況をチェックしたあと、気になる部分がなければ清掃代金を支払ってゴミ屋敷清掃は終了となります。

ゴミ屋敷清掃業者に少しでも安く依頼する方法

ゴミ屋敷清掃業者に作業を依頼する際には、誰しもが「費用をできるだけ安く抑えたい」と思うはず。清掃費用を少しでも安くしたいのであれば、見積もりや作業前に以下のことを行いましょう。

自分や身内で清掃できる範囲はキレイにしておく

ゴミ屋敷清掃におけるすべての作業を業者にお願いするのではなく、自分や家族、友人などにできることはあらかじめ片付けておくと費用を抑えられます。 たとえば、一軒家のゴミ屋敷の場合、「ベランダのゴミだけは分別して片付けておく」「比較的汚れていない部屋は自分で掃除する」「捨てられるゴミは捨てておく」など、ケガをしない範囲で整理や片付けを進めておくと費用が安くなる可能性があります。

ゴミの中から売れそうな物を見つけて売ったり、まだ使えそうな物を譲ったりすれば、不用品回収費用を抑えられるかもしれません。 しかし、長年放置していたゴミ屋敷の場合、鋭利なゴミや害虫が発生している可能性があるため、絶対に無理は禁物です。

不用品買取サービスを活用する

ゴミ屋敷清掃のオプションとして、不用品買取サービスを行っている業者があります。状態の良い家具やまだ使える家電などを査定・買取してもらうことで、コスト削減につながるでしょう。

なかに、は不用品の買取価格を作業費用から値引きしてくれるゴミ屋敷清掃業者も存在するため、まだ使える不用品が多い場合はこれらの業者に依頼するのが手間いらずでお得です。

土日・大型連休・引っ越しシーズンを避けて依頼する

ゴミ屋敷清掃は立ち合いが必要となることが多いため、土日や大型連休は平日に比べて依頼が多い傾向にあります。 また、3月や9月など一般的な引越しシーズンも割増料金となるケースが多いため、少しでも費用を抑えてゴミ屋敷清掃を行いたい場合は、できるだけこれらのシーズンは避けましょう。

逆に、平日の昼間は作業費用を安く設定しているゴミ屋敷清掃業者も少なくありません。 費用を最低限に抑えたい場合は、平日の昼間など作業の依頼が少ない日時を選ぶのがおすすめです。

茨城県のゴミ屋敷清掃まとめ

ゴミ屋敷清掃は、ただ部屋にゴミを捨てて掃除するだけの単純な作業ではありません。特に長年放置したゴミ屋敷を清掃する場合、ニオイや汚れが染み付いてなかなか取れなかったり、ゴミでケガや病気をしてしまったりといった可能性もあります。

安全に効率よくゴミ屋敷を清掃するためには、無理に一般人が行うよりもゴミ屋敷清掃業者に依頼しましょう。 今回ご紹介した信頼できる業者の選び方や費用を安く抑える方法を活用して、健やかな住宅環境を取り戻してください。